古代史で今を解く


 (7) 2014年12月30日 沖縄新基地建設は、日本政府こそが望んでいる!

 どうして、日本政府は、沖縄県民の反対の声に耳を貸すことなく、なりふり構わず辺野古に新基地を建設しようとするのでしょうか?
 辺野古への新基地建設は、アメリカからの圧力もあるでしょう。しかし、アメリカ政府のジョセフ・ナイ元国防次官補は、沖縄県民が新基地建設を支持しないなら「我々は再考しなければいけない」とも述べています。むしろ、条約にもその必要性はどこにもないのに「思いやり予算」を献上しているように、日本政府の方にこそ、米軍や新基地を必要とする強力な動機があります。
 沖縄辺野古にどうして新基地を建設しようとするのかは、まずは沖縄の地理的位置に起因します。沖縄は、朝鮮半島、中国大陸、台湾に対し、その扇の要の位置にあるからです。つまり、朝鮮半島、中国大陸、台湾などで軍事的有事が発生すると、沖縄からはそのどこに対しても即時対応できる位置にあるから、沖縄に軍事基地が集中しています。前線基地というのが、沖縄の置かれている立場です。
 沖縄の新基地建設は、アメリカに言われるがままに進めているのではなく、我が国の政府にも強力な動機があるのです。その動機が理解できなければ、基地問題の本質は全く理解することはできません。
 我が国の支配勢力の本性は、戦時中、大陸を侵略していった時と何ら変わりはありません。そして、その本性は、我が国の古代史を理解できて初めて認識することができます。この日本という国は、西暦663年11月18日(旧暦10月10日)、大陸の唐王朝によって占領され、その植民地支配下に置かれました。それ以来、日本人は、唐人(からひと)、つまり藤原氏によって奴隷にされて今に至ります。
 その唐王朝も907年、朱全忠らに滅ぼされ、大陸から追放されて、この列島に流れ着きました。つまり、再び、大陸を支配下にすることこそが、この国の中枢を支配している勢力の本性なのです。列強諸国によって弱体化した清王朝を滅ぼすチャンスだと、軍の近代化や大陸侵略の体制を築くことこそが、明治維新の本質でした。
 今の安倍政権は、明治維新当時と同じ動機を持って行動しています。つまり、大陸侵略の体制づくりです。集団的自衛権、憲法改正、原発再稼働、消費税増税、沖縄新基地建設、秘密保護法等々、すべてが戦争準備です。明治維新以降の大陸侵略の再現こそが、安倍政権、我が国の支配勢力の思惑です。『先の大戦では失敗したが、次は米軍という用心棒がいるので、絶対に負けないぞ』というのが、彼らの心情です。
 唐王朝の残党勢力による独裁権力が明治政府でした。それが敗戦により崩れましたが、今それを再構築しようというのが憲法改正です。小選挙区制は、それを可能にする唯一の選挙制度です。「憲法を改正しようとしても国民投票で否決すれば良い」などと思ったら大間違いです。選挙では、「51対49」で改正が認められたと偽装されるように仕組まれています。その予行演習が、最近の国政選挙です。
 庶民が、1300年にわたって唐王朝の残党勢力に奴隷にされてきたことを理解できなければ、現憲法は明治憲法に戻され、再び奴隷にされてしまいます。我が国の人々が、1300年にわたって支配している勢力から解放されるためには、その支配下に置かれている庶民が、その歴史や実態を知り、それを知らない人たちに知らせ、庶民が対抗軸を構築し、そこに団結して戦う以外に道はありません。
 沖縄新基地建設、原発再稼働、消費税、集団的自衛権、憲法改正などなど、あらゆる問題が、我が国の支配勢力の本性に起因する問題であり、根は一つです。





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