<戦争>
「どうして自衛隊や米軍基地があるんですか?」
自衛隊や米軍基地について考える場合、まず、その動機が解明されなければなりません。
明治維新以後、我が国の支配勢力は、富国強兵などと言って、あるいは様々な経済的理由を口実に我が国の人々を大陸侵略へと誘導していきました。そして、日清・日露戦争を経て、その後、関東軍は柳条湖事件・蘆溝橋事件といった謀略を仕掛け、大陸制覇へ邁進していきました。これらの大陸侵略によって、2000万人とも言われる人々が殺害され、筆舌しがたいような被害を大陸の人々に与えてしまいました。
その反省の上に、戦争放棄、恒久平和を掲げる今の憲法があります。ところが、大陸侵略へ向かっていった勢力は、再び、米軍とともに大陸侵略を目指そうと考えたのです。その思惑の上に日米安全保障条約が締結されました。それによって、戦後65年以上にもなるのに我が国には米軍基地が居座ったままです。さらに、都市部であろうと農村部であろうと建築物を標的にした米軍戦闘機の低空飛行訓練が行われています。そんな所はアメリカにも世界中どこにもありません。今も我が国の制空権はアメリカに支配されたままです。
アジア支配を目指す日米の支配層にとって、台湾、中国、朝鮮半島などアジア一帯をその制圧の対象と考えた場合、沖縄はその扇の要に位置し、絶好の軍事拠点となります。ですから、沖縄には米軍基地が集中しているのです。そして、日米両政府とも、沖縄普天間基地の代替基地建設は沖縄でなければならないのです。
また、我が国の政府は、国民には非核3原則だなどと偽り、裏ではアメリカと核兵器の持ち込みの約束をしていました。
すべてが、大陸侵略へ向けた準備工作です。
その中心的な役割、取り決めが日米安全保障条約に他なりません。その条約の本質は、日米大陸侵略危険保障条約とでも言ったほうがいいかもしれません。何ら我が国の人々の安全などを考えたものではありません。すでに、米軍基地が日本にあることで1000人以上の我が国の人が命を奪われています。それに対して日本国政府もマスコミも、米軍に抗議など一切しません。
日米安全保障条約や米軍基地が我が国の人々の安全のためであると言うのは、彼らの口実に過ぎません。自衛隊が発足したのも、同じです。まるで我が国の人々を守るかのような名称にしていますが、その動機は大陸侵略です。それらを知らないのは、彼らに巧妙に騙されている我が国の庶民だけです。速やかに、破棄しなければ、我が国は、再び大陸侵略へと進んでいくことになってしまいます。どこかの知事が核武装だの徴兵制だのと言っているのも、同じ動機によるものです。決して、空想や冗談などではありません。ほんの数十年前まで、日本は戦争を仕掛けていたのですから。
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