<原発>
「原発は本当に必要なのですか?」
原発における発電は、あくまで副産物で、本来の目的を隠蔽するための口実のようなものに過ぎません。その秘められている動機は、核兵器の原料となるプルトニウムの生産です。余りにも危険なので世界のどの国も撤退した高速増殖炉にあくまでしがみついているのはそのためです。
我が国は、今までの原発運行によって、すでに30トンを超えるプルトニウムを保有していると言われています。長崎における原爆では8キロのプルトニウムが使用されていましたから、今時点で、およそ、その3875発分の原爆を作れる可能性を持っていることになります。そして、そのプルトニウムをどうしようと考えているのか。そこにこそ、原発推進勢力、すなわち、我が国の支配勢力の本性とその思惑が秘められています。
外務省の内部文書「わが国の外交政策大綱」(69年4月25日)では、「当面核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(可能性)は常に保持する」と述べています。つまり、今は核兵器を製造しないが、いつでも製造できるようにその技術や原料、財源を常に準備しておくというものです。
それについては、外務省関係者も、「核武装すれば米国は濃縮ウランの供給を停止し、原発は止まってしまう。1個や2個の原爆と引き換えに失うものは余りにも大きい」と言います。
我が国における原発推進勢力が秘めている思惑は、核兵器製造、核武装の準備にあったのです。原子力の平和利用などと言っていますが、実際は、発電を隠れ蓑にした軍事施設でもあります。
そんな原発は、ただちに廃止しなければなりません。
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