我が国の歴史に仕掛けられた          
                  トリック10


    出雲王朝を消せ!


 

10)

 天皇の祖先だとされる『天照大神』は、男性神イザナギ命が禊で顔を洗った時に左目から誕生し、その折に鼻からは『スサノオ尊』が生まれています。また、天照の曾孫とされる山彦は、その妻豊玉姫が出産する時に妻から産屋を覗かないようにと言われるのですが、覗いてしまいます。すると、そこには八尋大鰐がのたうち回っていました。つまり、豊玉姫は、今で言うサメの化身だったのです。そして、その時に生まれた子と豊玉姫の妹玉寄姫との間に誕生したのが神武天皇です。
 全くあり得ない系図です。
 つまり、天皇というシステムのルーツを秘匿しなければならなかったということのようです。
 663年秋、この列島を侵略した唐王朝の勢力は、この列島に居座り、藤原氏という集団を構成しました。
 その彼らのシンボルが『天皇』だったのです。660年に武則天は、皇帝を『天皇』という呼称に替えましたが、武則天の失脚と同時に大陸では再び皇帝に戻されています。その武則天によって造られた『天皇』は、唐王朝では消えましたが、この列島において今に至るまで残されています。
 武則天の幼名、あるいは本名は、武照といいます。つまり、この列島の最強の神社である伊勢神宮に今にも奉られている天照大神とは、武則天を意味していました。ですから、伊勢神宮の神紋は、花菱、別名唐花菱、唐花とも言われています。
 唐王朝は、907年に滅ぼされ、その王朝貴族は、大陸を追われ、命からがらこの列島に流れ着きました。その時に持ち込んだのが、東大寺正倉院に残されている1万点にも及ぶ宝物やその近くにある聖語蔵に保管されている5千巻からの隋・唐代の経巻だと考えられます。
 ところが、この列島は、大陸に王朝が誕生して以来、『倭国』、あるいは『倭人』などと蔑視されてきていました。ですから、王朝貴族の彼らにとっては、そんな忌まわしい列島に住んでいるなどということに耐えられるはずもありません。そのため、この列島が蔑視されていたなどという歴史は消され、天皇が遠い太古の時代から支配していた高貴な列島だと装いを変えました。つまり、歴史の捏造であり、改竄です。しかし、この列島に住む人々は、彼らにとっては、所詮『獣』並みの倭人でしかありません。
 さらに、彼らは、たとえ歴史を変えたとしても、こんな列島にいつまでもいる訳にはいきません。いつか、必ず大陸に舞い戻り、再び大唐帝国を再興せよと後の藤原氏に指令を残しました。そういったことが古事記に描かれています。武則天によって生み出された『天皇』を、再び、大陸の支配者として復活させようとするものです。
 秀吉の時代や、明治維新から後の終戦まで、彼らは、大陸支配を着々と進めていました。 しかし、そんな時代錯誤もはなはだしい侵略行為が、世界の民主主義勢力によって破綻させられたのは当然のことでした。
 ところが、彼らは、米軍という強力な援軍を盾にして、再び大陸侵略に邁進しているのが今です。彼らは、自国の自衛隊だけで大陸侵略が可能だなどとは思ってもいません。ですから、米軍が頼りですから、米軍の基地強化のためには、税金を湯水のごとく何兆円も注ぎ込むのです。
 明治維新以後、第2次大戦に至るこの列島から大陸へ侵略した一連の戦争行為の本質は、『大東亜共栄圏』、つまり唐王朝・藤原氏の末裔による『大唐帝国再興』にありました。
 今、再び大陸をめざそうとしている動機も同様です。そういった、彼らの、その意図、思惑は決して口にされることはありません。古事記では、白兎が陸に戻ろうとしてサメを利用しますが、最後の1匹に騙していたことを口にして酷い目に合わされます。これは、唐王朝の勢力がこの列島に流されてきたことを白兎として描いたものです。後の藤原氏に、大陸侵略の思惑や意図を決して口にするなという戒めとして残しているのです。
 ですから、彼らは、絶対にそういったことを、口にすることはありません。大陸に、悪者を作り、それを口実にして侵略するという戦略をとっています。とりあえずは、北朝鮮を徹底的に悪者に仕立て上げ、散々挑発して『脅威』、『敵』として大陸侵略の口実つくりに邁進しています。
 わが国は今、大陸に『鬼』をつくり、再び『桃太郎』を復活させようとしています。
 北朝鮮の側にも、決して問題が無いわけではありませんが、それを徹底的に利用しています。『拉致問題』も解決しなければいけませんが、戦時中、わが国では、大陸の人たちを強制連行してきて工場や炭鉱で強制労働させていました。北朝鮮の『拉致』など比較にならないほどの『拉致国家』だったのがこの日本です。さらに、『拉致』どころか、2千万人ものアジアの人々を殺戮し、強盗・強姦など言語に絶するほどの行為を行ったのがこの日本という国です。
 ですから、周辺諸国から、そういった甚大なる被害の『報復』を受ける可能性は、当然ながらありました。しかし、アジアの皆さんは、『報復戦争』といった行為は行いませんでした。
 それに関しては、わが国の人々は、周辺諸国の皆さんに『感謝』しなければなりません。そうなったのは、わが国が憲法に『戦争放棄』、『戦力は保持しない』と、『反省』を明記したからであります。
 ところが、『戦後50年も経ったのだから、もういいだろう』と、この列島の中枢を支配している唐王朝・藤原氏の勢力は、『反省』を終えて、戦力を増強し、再び大陸侵略を目指すことにしたのです。
 1960年代後半以降、政教分離を厳格に規定している憲法に反し、現職総理が、正月に伊勢神宮に参拝しています。個人の参拝とは、全く意味が違います。年始にあたり、この国の最高権力者が、天照大神、つまり武則天に、大陸侵略を必ず成し遂げるという決意をそこに表明していることになるのです。ある意味、首相の忠誠心を試す現代の『踏み絵』とも言えます。
 同様に、憲法を変えようとする動きの中心にある動機は、大陸侵略を可能にしようとするものです。
 こんな日本こそが、アジアの人々にとっては最大の脅威です。その脅威の根幹が、この列島に今にまで潜む唐王朝・藤原氏の勢力なのです。彼らは、この列島が再び戦火に覆われようと、所詮は、倭人の住む忌まわしい列島ですからどうでも良いことです。むしろ、攻撃されれば大陸へ侵攻できる口実ができたと喜ぶかもしれません。過去、アメリカも日本軍がパールハーバーを攻撃することを知りながら、あえて攻撃させました。それを、口実として参戦し、この列島を占領支配下に置くことを戦略としました。今、わが国の中枢の勢力も、北朝鮮が『刀を抜く』ことを待ち望んでいるかのように、挑発しています。
 その大陸侵略のためには、彼らにとって憲法9条が邪魔で仕方がありません。また、大陸侵略により戦費が膨大に膨れ上がりますから、戦費調達のため、消費税を増税します。
 『北朝鮮の攻撃から国民を守るために憲法9条を変えよう』と宣伝もしています。
 本当に国民のことを考えている勢力であるのなら、お年寄りや身障者から搾り取るかように税金を無慈悲に取り上げるようなことはしません。本当に国民のことを考えているのなら、この列島から自殺者が毎年3万人も出るようなことにはなりません。他国からの攻撃よりも前に、自国の政府によって数多くの国民が命を落としています。
 彼らは、さも、国家国民のためにといった宣伝で、自らの大陸侵略の目論見を隠そうとします。今、この列島の人々は、戦時中と同じように、また白兎のサメのごとくに騙されて大陸侵略の手先として利用されようとしています。彼らは、マスコミを操作しながら、その思惑に向けて巧妙に誘導しています。2大政党の勢力があたかも対決しているかのように見せかけて、都合よく彼らの戦略を着々と確実に進めています。つまり、源氏と平家、将棋で言えば飛車と角行のようなものです。国民にとっては、右手で首をしめられるか左手で首を絞められるかの違いでしかありません。その本質は、唐王朝・藤原氏なのです。
 今、彼らの思惑を見抜かなければ、そして、その目論見を止めさせなければ、再び、この列島は本当に、大陸の国々からの攻撃で戦火に包まれることになりかねません。大陸の人々も、いつまでも心優しく考えてくれるかどうか分かりません。そういうことなら、第2次大戦中の被害の報復だと、過去の怒りや怨念が再燃しないとも限りません。そうなりますと、この列島の2千万人が殺戮されることも想定されてきます。大陸の人々の多くは、お祖父さんやお祖母さん、おじさんおばさんなど、身内や近隣の人々が日本軍によって酷い目に合わされたことを、決して忘れているわけではありません。そういうことを、日本という国が周辺諸国に対して行ってきていることを、私たちは、忘れてはなりません。
 大陸の人々からしますと、アジア諸国にとっての一番の敵は、北朝鮮どころか日本だということになりかねないのです。
 今進められている憲法を変える動きは、戦後、『反省』したのは、『国体護持』、つまり唐王朝・藤原氏にとってのシンボルである『天皇制』を守るための、その場しのぎの『ポーズ』でしかなかったことを、世界中に知らしめることになります。彼らにとって『反省』とは、『自虐的行為』程度にしか思っていないようです。憲法を変える動きは、そういったことに止まらず、アジアの地に『悪魔』が復活することになります。戦後、『魔法瓶』に封じ込められていた『悪魔』が、『憲法9条』という『栓』が取り外されることにより、再び野に放たれることになるのです。
 ヨーロッパで言えば、『ヒットラー』の完全復活を意味します。アジアで最も危険な勢力である、この列島の中枢に潜む唐王朝・藤原氏の勢力の思惑をストップさせなければ、アジアは再び大きな戦場と化すことになりかねません。
 あるいは、それこそが、彼らの待ち望んでいた好機到来なのかもしれません。混乱に乗じて唐王朝を建国した李淵の手法そのものです。
 その唐王朝・藤原氏の大陸侵略の旗印・象徴・シンボルこそが『天皇』なのです。
   




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