古代史で今を解く

 (3) 2013年02月13日 迫る大陸侵略への再挑戦・・・支配勢力の本性と思惑

 先の東京都議会で、現憲法の廃止と明治憲法の復活という時代錯誤も甚だしい陳情が出され、それに唯一賛成したのが東京維新の会の議員でした。その維新の会は、今国会においては、現憲法の破棄などということまで述べるに至っています。
 これは、その維新の会のみならず、我が国の支配勢力が、いよいよ本性を剥き出しにして、大陸侵略へ動き始めていることを意味しています。
 907年大陸を放逐された唐王朝は、この列島に逃避して来ざるを得ませんでした。そして、以来、彼らの本源的存在意義は、再び大陸に支配者として舞い戻ることとなりました。しかし、王朝貴族の彼らに、そんな力はありません。ですから、支配下の「倭人」を騙してその大陸侵略の手先にせよというのが、彼らの基本的戦略です。そういった大陸侵略への思惑が、古事記に『因幡の白兎』などの逸話として残されています。
 秀吉の時代、そして明治維新以降大陸へ侵略していった動機は、ここにあります。
 幕末、唐王朝の残党勢力は、清朝の弱体化を最大のチャンスとみて、唐王朝再興に向けて大陸侵略へ邁進していきました。そして、黒船来航などの外国の圧力も利用して庶民に不安感を煽り、富国強兵などと我が国の人々を大陸侵略へ動員する体制を築きました。それこそが明治維新や明治憲法の本質です。
 そして、その後、大陸へ侵略し、あらゆる批判を圧殺し、2000万人もの人々を殺戮するという筆舌しがたい侵略行為を行いました。しかし、そのような時代錯誤も甚だしい侵略行為は、世界の民主主義勢力によって敗北に追い込まれました。
 そういった甚大な被害を世界の人々に与えた痛苦の教訓から、今の平和憲法が誕生したのです。そこには、我が国のみならず世界の多くの人々の平和への切実な思いが込められています。
 ところが、我が国の支配勢力は、戦後、彼らの本性も秘めた思惑も国民にバレていないのをいいことに、再び、大陸侵略への挑戦を目指すことにしたのです。日本だけではどうにもならないことくらいは百も承知です。ですから、同じく東アジア制圧という思惑を秘めていたアメリカと手を組むことによってその思惑が可能になると判断しました。その血の同盟が日米安保条約です。日本の安全のためだなどという口実をつけていますが、本質は日米大陸侵略協力条約です。
 そういった、再びアジアと世界を敵に回すような思惑を封じているのが、現憲法です。ですから、大陸侵略を企てようとする彼らにとっては、現憲法が最大の障壁となっています。それゆえ、現憲法を抹殺しようと企んでいるのです。
 その思惑を遂行しようとしますと、東アジアが平和な状態にあっては、自らが単なる侵略者となってしまいます。ですから、大陸諸国を散々挑発し、我が国を攻撃させるように仕向け、それを口実として侵略に向かいます。北朝鮮の拉致問題もロケット発射も核開発も、あるいは中国との尖閣諸島問題も、彼らにとっては侵略のための口実作りでしかありません。そういったそれぞれの問題は、本来外交で平和的に解決を目指そうとすればできない問題ではありません。しかし、侵略への口実が欲しい我が国の支配勢力にとっては、解決してしまったら口実がなくなってしまうので、とにかく、戦乱に持ち込むことこそが最大の戦略となっています。そうすることによってのみ、現憲法の抹殺も大陸侵略の口実も作ることができます。
 今、まさに、自らが築きあげてきた最大のチャンス到来と、彼らは考えています。
 現憲法のあれこれの改定などいつ出来るやもしれません。そんなまどろっこしいことなどやめて、大陸諸国との戦闘状態を引き起こし、戦争時における非常事態だなどと称して、現憲法の破棄などというシナリオも視野に入れているようです。つまり、そういった無法行為で、クーデター的に大陸侵略へなだれ込み、我が国のあらゆる批判を封殺しようとする思惑を、我が国の支配勢力が持っているという危険性をいささかも軽視してはなりません。
 戦後の平和憲法では、主権在民となりました。つまり、663年秋以降、この日本を制圧してきた彼ら唐王朝の勢力にとっては、その支配権能を日本国民に奪われたと考えます。ですから、再び我が国の庶民からその主権を取り戻そうとするその思いこそが、彼らのスローガンである『日本を取り戻す』の意味するところです。
 今、我が国の庶民は、戦後最大の危機にあります。再び、唐王朝の残党勢力の支配下に置かれ、大陸侵略の手先にされようとしています。支配勢力は、マスコミを最大限に活用し、徹底した洗脳・扇動によって、あたかも彼らの思惑が改革かのごとくに描いています。
 明治維新も、今の維新なるものも、共通しているのは、大陸侵略に国民を誘導するところにあります。そして、北朝鮮の核開発を絶好の口実として、『大量破壊兵器の根絶』などという理由で大陸へ侵略するチャンスをうかがっているのが今の我が国の支配勢力です。
 北朝鮮の核開発は決して許されるものではありません。しかし、我が国の支配勢力は、その核兵器を開発し日本で実際に使用したアメリカと軍事同盟を結び、アメリカの核兵器の持ち込みも秘密裏に行っています。さらに、原発導入で、いつでも核兵器が造れるようにプルトニウムも保持しています。維新の会の石原代表は、核兵器の保持まで言っています。『大量破壊兵器』なるものが危険であるなら、我が国にいつまでも居座る米軍とそれを必要としている我が国の支配勢力も同様に、あるいはそれ以上に危険きわまりないということになります。
 我が国の支配勢力の企てやマスコミの扇動に惑わされることなく、現憲法の立脚点にしっかりと立つところにこそ、我が国の進むべき道があります。
 しかし、今の我が国の実態は、極めて危険な状況にあると言わざるを得ません。
 一人でも多くの人々が、我が国の支配勢力の秘めた本性と企てを見抜くことこそが求められています。
 




   邪馬台国     古代史     トップ      後ろ     前

   
   邪馬台国発見


   Copyright (C) 2013 みんなで古代史を考える会 All Rights Reserved.